やはりいちばん衝撃的でショックなのはねずみと遭遇してしまうことですね。
毎日料理を作るキッチンやリラックススペースであるリビングにねずみが出てしまったら…。考えるだけでもゾッとします。また、"朝起きたら部屋がねずみに荒らされていた"という被害例も少なくありません。こうなるとねずみが部屋のどこを歩き回ったのか分かりませんから、衛生面も不安になりますね。
当社に寄せられる相談でいちばん多いのがこの"騒音"です。夜になると天井や壁の中でガタガタコトコト…。ひどい時はガリガリと…。
目で見えない場所で何をしているのか分からず、"見えない敵"との戦いは不安とストレスを増幅させます。毎晩この音のせいで不眠症やノイローゼになる依頼者も少なくありません。
ねずみは黒いお米くらいの大きさのフンをします。彼らにモラルなどありませんから、ところ構わず排泄します。
テーブルの上や冷蔵庫の裏など、毎日ふん尿があると衛生的に非常に危険です。また室内のみならず、天井裏や床下に"トイレ"を造ることもあり、その際の排泄物の量は大量になることが多いです。被害が進行すると天井にふん尿の染みができることすらあるのです。
日々溜まっていく大量の排泄物とねずみ自体の"獣臭"により、天井裏等には独特の悪臭が発生します。この臭いがまた新たに別のねずみを寄せ付ける原因にもなりますので、消臭作業が必要です。
ねずみによる被害で最も恐ろしいのがこれです。ねずみが原因で火事…なんて聞いたことありませんか?
ねずみは歯が伸び続ける動物です。ネコが柱や壁でガリガリと爪とぎをすると同様、ねずみも歯の長さを保つために何かを齧って歯を砥がなくてはならないのです。
そこで狙われやすいのが"電気配線"です。この電気配線を齧って導線に接触した際に断線したり、最悪の場合発火し火事へとつながる危険性があるのです。他にも室内に現れて野菜や食べ物を齧ったり、壁や柱等を齧ることもあり、彼らの能力は侮れません。
ねずみは建物に侵入すると、基本的に住みついてしまいます。出たり入ったりを繰り返しますが、自然に出て行くことはありません。天井裏には"断熱材"というものが敷いてあります。ふかふかのマットのようなものなので、巣にされやすいグラスウールという素材が多く採用されています。この素材を巣にすることが多く、この上で出産することも頻繁に見受けられます。自宅の天井で、寝ている部屋の真上でねずみが繁殖していたとすると…考えたくないですね…。
ねずみには必ずと言っていいほどダニが寄生しています。イエダニという吸血性のダニがねずみに寄生し巣や天井裏に潜んでいます。"ねずみ1匹につきダニが1000匹"ダニが室内にまで降りてくると、人間も刺されます。ダニに刺されると1週間以上激しい痒みに襲われます。またダニの死骸はアレルゲンとなり、アトピーや喘息(ぜんそく)の原因にもなるので注意が必要です。
ねずみはさまざまな菌を媒介します。
「ねずみ=汚い」というのは皆さんもイメージが湧きやすいと思います。食中毒の原因となるサルモネラ菌やレプトスピラ菌、ペストなど数多くの菌や病気をねずみが媒介するのです。
菌は目には見えませんし、健康被害も懸念されます。ねずみ自体の駆除のみならず、きちんとした消毒作業が必要です。